隣の席の不思議系彼女
台風壺山の過ぎ去った後
「じゃあ安城君、明日、学校でね。
安城君のお父様お母様、岳君。
失礼致します。
お邪魔致しました」

リビングを出る前に丁寧にこちらにお辞儀をして、壺山は去っていった。
ぱたりと玄関の扉が閉まった途端、緊迫していた空気がすうっと軽くなるのを感じた。

主に緊迫させていたのは父さんだ。

「……緊張したぁ。
まさか、お嬢様がいらっしゃるなんて……」

へなへなとその場に座り込んでいる。
大丈夫~? と、岳が父さんの肩をポンポン、と叩く。

「それにしても、可愛かったわねぇ」

母さんは話が分かっているのかいないのか、呑気に茶を啜っている。

「俺だけ声かけられなかった、
もしかして無視られた?」

野崎は何やらうんうん言ってるし。
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