隣の席の不思議系彼女
なんだこれ?
壺山が俺だけじゃなくて、俺の家族と野崎まで振り回し始めてしまったってこと?

「これが台風の去った後ってことなのか?
壺山、マジで台風のような女……」

リビングを見渡しながら一言漏れてしまった呟きを、父さんが聞きつけた。
顔を上げて俺をじっと見据えている。

「敏! お嬢様にそのようなことを!
絶対言うな、言うなよ?!

それにさっきの失礼な態度!

もしもお嬢様の機嫌を損ねてみろ?!
父さんクビにでもされたらどうするんだ?!」

家族は、この家はどうなるんだ?!
まだローンがだいぶ残ってるのに!!

……父さんは何やら必死だ。
いつもの穏やかさが嘘のようだ。
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