Perverse
「それにしても驚きですね、あの柴垣さん。超絶イケメンじゃないですか。本当にいるんですね、あんな人」



「はは…そうだね」



確かに柴垣くんのような素晴らしいお顔には、そうそう出会う事なんてないだろう。



「結菜さんと楓さんと柴垣さんって同期なんですね。課長がみんなに話してました」



「あ、うん、そうなの」



まったく佐々木課長は大した仕事はできないくせに、そんな事ばかりペラペラ話すんだから。



隠しているわけではないし、隠す必要さえもない。



けれど彼とあまり接点を持ちたくないのだ。



同期というだけで何かとセットにされる事も少なくないのだから。



「入社して2年で大阪支店長に懇願されて異動したんですってね。それからずっと大阪支店ナンバーワンだなんて凄すぎます」



「そうだね」



彼が大阪支店でナンバーワンになってから一年がかりで私は彼の売上に追いついた。



その後ずっと売上は上位で課ではナンバーワンにもなったけれど、いつでも私の数字の上には彼がいた。
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