Perverse
「最近、数字は伸びてるけど無理してるんじゃないのか?」



ここ2日間はうまく時間をずらせていたけれど、今日はそうもいかず隣での残業中に柴垣くんが声をかけてきた。



「そんなことないよ」



パソコンから視線を動かさず、口元にだけ笑みを浮かべてサラリとそう言った。



「お前…なんかあった?もしかしてまた竹し…」



「大丈夫。彼女からは何もないから」



柴垣くんの言葉を遮って。



あえて『彼女』と含ませるような言い方で返してしまう。



「…何かあったら俺に言えよ?」



変わらない柴垣くんの優しい言葉も、今の私には素直に届かない。



「ありがとう。でも前にも言ったけど、私が解決する問題だから」



可愛くない。



わかっているのに私の口は止まらない。



「津田さんがサポートするって言ってくれたから」



極めつけはこの最低な一言。



完全にひねくれて嫌な女の出来上がりだ。



自分のキライな女に成り下がってしまった。
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