Perverse
「三崎のそういう自然な表情や言葉が出ないってのが勿体ないと俺は思ってる」



そんな目をして、そんな事言わないでよ。



今までどんなに頑張っても晒すことが出来なかったのに。



柴垣くんの前では自然に振る舞えてたってことに私が一番戸惑ってるんだから。




「でも柴垣くんは、どの私が自然かなんて…」



「お前は覚えてねぇみたいだけど、入社試験の時に俺、お前や楠原と席が近くてさ。そん時のお前はもっと自然体だった」



私の言葉を遮って遂げられた驚くべき事実。



そんな事があったなんて。



全然覚えてなかった。



考えてみれば同期なわけだから入社試験の時に出会ってて当たり前なんだろうけれど。



それでも私の知らないところで私を知られてたなんて。



本当に柴垣くんは最初っから狡い人だったんだ。
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