私の遠回り~会えなかった時間~
全然大丈夫じゃない自分に苦笑いをしながら。

「今日は久しぶりに顔を貸してもらおうかな。」

話を逸らすかのように、久保さんも笑顔になった。

準備をしてもらいながら、ゆっくりと久保さんと話が出来た。

それはまるで…、あの美容院で加代さんと過ごした時間をなぞっているみたい。

木本さんにはやっぱり男性なのでそれなりに遠慮をしている部分もまだまだある。

「もう他の会社のCⅯの話が入ってきているんだって?」

久保さんの話に私は目を丸くする。

「そうなんですか?」

「あら、聞いてないの?木本君から聞いたんだけど。」

私は唸る。

「会社の方針で、しばらくは他の会社の仕事は受けません。」

そこに木本さんが入って来た。

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