ねぇ先輩、名前をよんで。


苦しくて自ら先輩の元を離れたなんて

言えるわけがない。


私は誤魔化すように視線を逸らした。


「授業を始めるぞー!」


運良く先生が入って来て、

先生の声でみんな自分の席へと戻っていく。


めんどくさい授業の時間はあっという間に終わった。


放課後ー。

すぐに席を立って、屋上に向かう。


清水くんとすれ違う時。


「行くのかよ」


って言われたけれど、私は頷いた。


先輩と約束したから。


必ず行きますって行ったから。


私は今日も屋上に向かう。


階段をかけあがり、屋上の扉を開くと

先輩はもうすでに来ていた。



「今日は先輩の方が早かったですね」


いつものように空を眺めている先輩の横に座る。


「お疲れ様です」



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