いつかの星の下で


−東北の、とある田舎町


そこで俺は生まれ育った






星空さえ歪に切り取られた空の下




俺は今でも




見えもしないのに
あの日2人で見た星の名前を










ふと、口にして呼んでみる





君の名前を呼ぶ替わりに












「こと座の、ベガ」







「はくちょう座の、デネブ」







そして…









「わし座の…」










『アルタイルー』





< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop