恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「あの・・お母さん」
「なに?」
「本当に翔も一緒に連れて行ってもいいって・・岸川さんが言ったの?」
「ええ。履歴書もいらないから、とりあえず面接したいって。湖都が面接に行ってる間だけ翔くんはここにいてもらっていいって言ったんだけど、こっちは時間帯によって急に忙しくなるときもあるからね。翔くんをずっと見てるわけにもいかないし。岸川さんもその辺りの事情は分かってるから」
「えっ!?ってことは・・お母さん、岸川さんに言ったの!?」
「何を」
「私・・と翔がここにいる理由」
「え?言ってないわよ。ただ、私の娘がこっちに戻ってくる予定で、長く勤められるような仕事を探してるとは言ったけど」
「ふぅん・・・そぅ。まぁ、妥当な線ね」

< 134 / 483 >

この作品をシェア

pagetop