恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
心の動揺を静めて落ち着きを少しだけ取り戻した私は、気を取り直して「いただきます」と言うと、ナポリタンをフォークにクルクル巻きつけ始めた。
それを機に、翔が「おいしい!」と何度か言った以外、これといった会話もないまま、私たち3人は無言で食べることに集中したけれど、別に会話がなくても、その代わりに特別な緊張感があっても(私だけがそう感じていたかもしれない)、私たちの席に暗い雰囲気は微塵も感じられなかったし、不快な想いは全然しなかった。

むしろ、心地よくてとても・・楽しいと思った。

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