恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「確かに、お母さんはお父さんの浮気を許しはしたわよ。でもね、あの一件以来、お父さんを完全に信用できなくなったわ。心のどこかで“もしかしたら”って――猜疑心って言うのかしらね――思ってるのよ。同じような・・ううん、お母さんより酷い境遇にいた湖都ちゃんには、今だから言えるけど、たとえ一度の浮気でも、失った信頼を取り戻すことは難しいのよ。夫婦のような関係だったらなおさらね」
「お母さんは・・離婚しようって思わなかった?」
「そりゃあ思ったわよ。お父さんのことを許しはしても、心のどこかで疑ってるのは、正直お母さんだって嫌だったから、別れてスッパリ縁を切ったらどんなにラクになるだろうって何度も思ったわ。だけど結局、お父さんとは別れなかったのは・・やっぱり好きだったから、かしらね。疑うより、それ以上にお父さんを信頼してみようっていう気持ちの方が大きかった。そのこともあって、お父さんと約束したの」
「お母さんは・・離婚しようって思わなかった?」
「そりゃあ思ったわよ。お父さんのことを許しはしても、心のどこかで疑ってるのは、正直お母さんだって嫌だったから、別れてスッパリ縁を切ったらどんなにラクになるだろうって何度も思ったわ。だけど結局、お父さんとは別れなかったのは・・やっぱり好きだったから、かしらね。疑うより、それ以上にお父さんを信頼してみようっていう気持ちの方が大きかった。そのこともあって、お父さんと約束したの」