恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
さようなら、そうすけさん(前編)
「こんばんは。岸川さ・・え?あっ、すみませんっ!人違いをしてしまって・・・・・あ、はい。そうです、けど。・・・・・え」

・・・なんで、警察から私に電話がかかってきたんだろ。
え?ていうか、確かに今、「立川警察署の何とか(さん)」って、言ったよね?

私は思わず怪訝な顔で自分のスマホ画面を見ながら、心は少しずつ、「嫌な予感」に支配されていった。
だって、「警察からの連絡」と「良いこと」は、結びつかない、っていうか・・・。

まさか、岸川さんに何かあったんじゃ・・・!
いやいや。ちょっと待って!
仮に、万が一、よ?岸川さんに「何か」があったとしても、警察から「私」に連絡が来るのはおかしいじゃない。
もしかして、「警察から」っていうのも、私が聞き違えたのかもしれない。何と言っても今日は色々ありすぎて心身ともに疲労困憊してるだから、脳内思考も鈍りまくって、全然働いてない状態なのかも。
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