溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
こんなにうきうきしながら買い物するなんて久しぶりだ。
見るだけでも楽しくって、目移りしてしまう。
そのうち、お弁当箱コーナーの前で足が止まった。

……お弁当とか作ったら、蔵人さんは喜んでくれるのかな。

結婚する前は節約したくてお弁当を毎日詰めていた。
けれど蔵人さんと結婚してからは社食ですませてる。
蔵人さんからも特になにも言われなかったし。

少し悩んで蔵人さんのはいつも持ってるビジネスバッグに入りそうな、スリムな二段タイプにした。
私のは小さめの一段タイプの。

「なにか買ったのか」

戻ってきた蔵人さんは私の手の紙袋に怪訝そうだ。

「秘密です」

できればいきなりお弁当を作って驚かせたい。
もっと追求されるかなって思ったけど、蔵人さんはそれ以上、なにも聞かなかった。

もう少しだけぶらぶらして、お揃いの部屋着やパジャマを買った。
家でもラフな格好に着替えない私が蔵人さんは気になっていたらしい。
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