溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「久保さんと一緒に回るとか、君嶋課長に睨まれた気がするんですけど」
苦笑いの尾上(おのうえ)くんに私も苦笑いで返す。
春の人事異動で石川さんはほかの支社へと異動になった。
代わりに入ってきたのが二十四歳の尾上くんだ。
「表情筋が死んでるから冷たく見えるだけで、別に睨んだりしてないと思うよ」
「そうですかねー?
やっぱ、奥さんが一日、別の男と一緒に行動とかってヤキモチ妬いたりするんじゃないですかね」
――ヤキモチ。
蔵人さんはヤキモチを妬いたりするんだろうか。
左手の指環を見ながら、ついつい考えてしまう。
年度が替わってキリがよくなったのもあって、蔵人さんは私たちの結婚を公表した。
忘れていたわけではないが、蔵人さんは女子社員に人気なのだ。
当然、蔵人さんと結婚した私が何事もなく過ごせるはずもなく。
「君嶋課長と結婚するとかなに考えてるの?
協定、知らないわけ?」
苦笑いの尾上(おのうえ)くんに私も苦笑いで返す。
春の人事異動で石川さんはほかの支社へと異動になった。
代わりに入ってきたのが二十四歳の尾上くんだ。
「表情筋が死んでるから冷たく見えるだけで、別に睨んだりしてないと思うよ」
「そうですかねー?
やっぱ、奥さんが一日、別の男と一緒に行動とかってヤキモチ妬いたりするんじゃないですかね」
――ヤキモチ。
蔵人さんはヤキモチを妬いたりするんだろうか。
左手の指環を見ながら、ついつい考えてしまう。
年度が替わってキリがよくなったのもあって、蔵人さんは私たちの結婚を公表した。
忘れていたわけではないが、蔵人さんは女子社員に人気なのだ。
当然、蔵人さんと結婚した私が何事もなく過ごせるはずもなく。
「君嶋課長と結婚するとかなに考えてるの?
協定、知らないわけ?」