溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
尾上くんの変な話を聞いてるうちに、次の得意先に着いた。
今度は角打ちもやっている小規模な酒屋だ。

「こんにちはー」

入っていく尾上くんの後ろから私もポスターを抱えてついていく。
中に入るとまだ早い時間なのにすでに飲んでいる人がいた。

「夏のビールのお願いと、販促物持ってきました」

店主と話している尾上くんの後ろに控えていると、ちらちらとなぜか視線を感じる。

……なんだろ。
なんかついてるのかな。

あたまの上を払って身体をさりげなくパタパタやってみるけど、どうもゴミなんてついてないっぽい。

「どうしたんですか」

振り返った尾上くんが怪訝そうな顔をした。
店主も同じような顔で見てる。

「なんでもない」

笑って誤魔化してみたものの、視線はなくならない。
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