溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
キャリーバッグからパジャマを出して着替えると、広いベッドで手足を伸ばした。

……誰も気にしないで眠れるなんて久しぶり。

うとうとしながらさっきの君嶋課長の顔を思い出す。
眩しそうに目を細め、うっとりとしたあの顔は……きっと徹夜明けのあたまが見せた、幻だったに違いない。



宣言通り、お昼過ぎに起こされた。
シャワーを浴びて準備を済ませると、君嶋課長も出かける準備を済ませていた。

「昼食はどこかでとろう」

「……はい」

君嶋課長と並ぶとあまりにも釣り合わなさすぎて、惨めになる。

グレーのケーブルニットに白のパンツだけでもおしゃれなのに、さらに細身の黒いチェスターコートが君嶋課長のスタイルを引き立てる。
そのうえ首元に濃紺からグレージュにグラデーションしたマフラーを巻かれてよ?
モデルと間違ったっておかしくない。
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