溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「玲子さんがいるだろ」

「ああ。
……おーい、玲子!」

三木谷さんが奥へと声をかけると、きらびやかなドレス姿の女性が寝起きなのか、あたまをポリポリと掻きながら出てきた。

「なぁに?
あら、君嶋さん、久しぶりね」

玲子と呼ばれたその女性は三木谷さんの隣に足を組んで座ると、煙草を咥えた。
すぐに三木谷さんがライターを握ったけれど、火をつけるより早く君嶋課長に咥えた煙草を奪われる。

「和奏に毒だ」

「だってよ」

「へー」

玲子さんは意地悪くニヤニヤと笑いながら、つま先にひっかけた十二センチくらいありそうなピンヒールを、ぶらぶらと揺らした。

「それで私に用って?」
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