溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
……最近引っ越したってことは、ここで新婚生活を送る予定だったんですよね。

もしかして、奥さんになる人が持ってくる予定だったとか?
そうだとしか考えようがない。

そのうちピーピー洗濯機が鳴り出して、洗濯物を手にベランダに出てみたものの、また自分の迂闊さに呆れてしまった。

部屋は十階建てマンションの八階でベランダに洗濯物を干すのは問題なさそうというか、無駄に広いベランダだったが、物干しロープや物干し竿の類が見あたらない。
それにハンガーや小物干しもそういえばなかった。

……君嶋課長の生活ってどうなってるんだろ。

仕方なく戻って、洗濯機に洗濯物を戻して乾燥で回す。
終わるのは深夜だが仕方ない。

することもないのでリビングでぼーっと大きなテレビを眺めてた。

「……まだ起きてたのか」

降ってきた声に振り返ると、パジャマ姿の君嶋課長が私を見下ろしてた。

「洗濯が終わらないので」
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