~白の初恋~ 少し番外編追加しました。
「・・・お前は?」
「え?」
「好きな奴とかいねーの?」
(・・・これ言ったら馬鹿にされるかな・・・まぁでも隠すことでもないしね。)
「いないよ。いたこともない。」
「・・・は?」
隣の龍を見上げると、心底ビックリしている表情をしていた。
「なに?」
「いや、彼氏とかいたことねーの?」
「うん。」
「お前、俺に意外とか言ったけど、お前の方が意外だわ。
あんなにモテんのになんで?」
「何でって・・・うーん。
高校まで女子高だったし、声かけられることはあったけど、自分は相手のこと何も知らないし、何とも思わなかったし・・・って感じ?」
「あーな。何となく分かるわ。
・・・なぁ、変な事聞くけど、キスとかもしたことねーってことか?
「あー・・・うん。」
「・・・まじか。すまねぇ。」
「あー、いや。私全然薬飲まされた記憶とかないんだよね。龍も私が薬飲まないから仕方なく飲ませてくれたんだし、キスとかじゃないでしょ。忘れてよ!ね!」
「・・・そうだな。」
(2回も口移ししたとか絶対言えねぇ・・・)