サクラサク~恋の蕾、花が咲く時。~
第9章 恋の予感?


高校生活二度目の
バレンタインデーが
早くも
またやって来ましたぁ



今回は…
クッキーと
マカロンに挑戦っ!



朝の学校にて…



「なんか前回のときより
手が込んでるね。
じゃっ、マカロンから
いただきます」


「ど、どう?」



「ん~っ!美味しいっ
これなら久也くんが
食べても文句なしね!」



「えっ、いやいや
渡せないって」



「それは許さないわよ?
ちゃんと
久也くんの分
準備してきてるくせに。

今回こそ
久也くんに
渡すって約束でしょっ?」




「うっ…。」


数日前にさかのぼる…。



「え゛っ!?
七海、優真くんに告るの!?」



「うん、優真くんに告る」



「七海のその自信満々は
どこから湧き出るの。

私には真似できないけど…
七海、がんばっ!」



「何言ってんの?
ゆりなは、久也くんに
今回こそ渡しなさいよ?」



「えぇっ、
な、なんでそうなるの」




「お互いにがんばろうって
約束したでしょうが~
だーかーら、
ゆりなもがんばるのよ!」


「わ、わかりましたよ、
…がんばりますよ」



「よぉし!
二人それぞれの幸せを
掴みとるわよ~っ!
おぉ~っ!」



「お、おぉ~っ!」



ということが
あった。



「戦いは放課後よっ!」



七海は
気合い入ってるなあ


「た、戦いって…」



「帰らないように
二人を引き止めなきゃっ」



「そうだね」



「じゃ、二人に
帰らないように
言ってくるわねっ」



「え、うん」


さすが七海

頼もしいっ!
頼もしすぎますっ!
七海さまっ!



あっという間に放課後…


七海は
男女関係なく
話しができるから
上手く呼び出しができた


それに
優真くんと七海は
よく話ししてるし…。



きっと
七海の告白は
うまくいく。


私は…
告白どころか
渡せるかどうか



放課後の教室。




「七海、俺らに
話しってなんだよ~」



「私は優真に
話しはあるけど
久也くんには
私からは別に何も」



「え、じゃあ俺は
先帰っていい感じ?」




「あっ、ダメっ!
久也くんには
私から話しがあるの」




「おぉ、そうか」

七海Side



「で…話しって?」



「えっと…その…」



「ん?」



「その…はい、これ。
バレンタインデーのお菓子
よかったら食べて?」



「おぉ~さんきゅっ!
今日初めてもらえた。
ありがとなっ!」



「べ、べつに?」



「大事に食べるよっ!
あ、そろそろ帰んなきゃ
それじゃあな?七海。」


「えっ、ちょっと待って!」


「どした?」



「私っ、優真が好きっ!」



「えっ?俺も
七海が好きだよ」



「ん、えっ!?」



「だから、俺も。
七海が好きだよ。
俺と…付き合う?」


「うん!」



こうして
優真くんと七海は
付き合うことになった。



一方…
私はというと

ゆりなSide



「で…俺に話しとは?」



「えっと…
久也くんの
口に合うかどうか
わからないけど…
はいっ。
受け取ってください!」



「あ、ありがとう」



「い、いえいえ」



「俺、甘いもの
結構好きなんだよなぁ。
まじで嬉しいよ。
ゆりなちゃん、ありがとう」



「ど、どういたしまして」



特にドラマは
起きなかったけども

渡せただけで
私は一歩前進?かな。

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