【続】strawberry tea

秘密のロッカー



「えっと…あのっ…」


あたしは…





『お疲れーっ』
『1Eの圧勝だな!』


っ!?!!?



ガヤガヤ声が聞こえてきて、振り返ると…


1年生の山!
山!山!


凄いっ!!!!!



人の波が
押し寄せてくるようだ。


『やっぱり1Eが優勝で決まりだろっ』



………へ?


もしかして……





『守谷達勝ったんじゃねぇ?』


先輩が呟いた。





そうだよ!!
勝ったんだ!


嬉しい気持ちと、苦しい気持ちがごちゃ混ぜになった。





『試合終わったのか』


先輩が言った。






だよね…

これきっと
1年生の山だもんね……




1年生……




「ああっ!?」




れ、蓮が来る!?!!?




「ヤバい!
どうしましょう先輩!」


『は?何が?』




あたしが、混乱する先輩の肩を掴み、を揺さぶっている時。










『冬嘉?』



この……声は……



恐る恐る、ゆ~っくりと振り返るあたし。




そこには勿論……

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