契約結婚はつたない恋の約束⁉︎

神宮寺の寝室でキングサイズのベッドに仰向けで横たわる栞は、ログハウスの切妻屋根の勾配に沿った天井の両端に渡された丸太の(はり)を、肩を上下させるほど荒い息をしながら見つめていた。

その脚の間から、ようやく神宮寺がその顔を上げた。

ずるずるずる…と、ずり這いのように上がってきた彼は、

「……大丈夫か、栞?」

彼女の頬に、ちゅ、と一つキスを落とした。

「このまま……挿入(いれ)るからな」

耳元で低く(ささや)く。
切羽詰まった中に甘い響きもあった。

「ぅん……っ!」

その声に、まだまだ達した余韻を残す栞のカラダが、ぶるっ、と反応した。

神宮寺が手早く避妊具を着けて、栞の上に覆いかぶさってきた。すでに彼も、なにも身に(まと)っていない。

そして、栞の片方の腿を持ち上げ大きく開き、その中心に(たぎ)った自身を押しつけた。

ゆるゆるゆる…と数回、軽く出し入れところで、

「栞っ…………くっ!」

神宮寺は一気に腰を押し出した。

「ぁあああああああ……ぁっ⁉︎」

それまでの彼の指とは較べものにならないほどの圧迫と、膣内(なか)をこじ開けられて引き裂かれるとてつもない痛みとで、栞は絶叫した。

「なんだ……この……締めつけ……っ」

さすがにこの状態で動くのはあまりにも「鬼畜」なので、神宮寺は大人しくじっとしている。

なのに、それでも栞の膣内はヒクついて、まるで(いざな)うように、じわ…っじわ…っと締めつけてくる。ザラつく膣壁も(たま)らない。

知らず識らず重量(かさ)が増していくのがわかった。

「……すんげぇ……病みつきになりそ……っ!」

湧き上がってくる漏意に、神宮寺は歯を食いしばって耐えた。

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