契約結婚はつたない恋の約束⁉︎
栞に穿ちつける、神宮寺の乾いた音が部屋中に響き渡る。
無意識とはいえ、無防備に「健全な二十二歳の男子」を煽ってしまった栞は、神宮寺に性欲の限りをぶつけられ、とことんまで貪り尽くされていた。
何度も〇・〇数ミリの薄い「膜」を取り替えながら、神宮寺は「まだ足りない」とばかりに、たった今自身で開いたばかりの栞の膣内へすかさず穿ち、ゆさゆさと揺さぶり、そして極まったのちにはまた、精を迸らせる。
ここのところ、神宮寺が半強制的に「オンナを断たされていた」状況であったのも、彼に追い討ちをかける結果となった。
そのうちに、とうとう栞は、あまりの痛みのために口から漏れ出る獣じみた唸り声すらあげる気力もなくなって、こときれたように意識が遠のいていった。
「……栞……悪い……どうしても、止められなかった……」
ぼんやりと霞んでいく意識の中で、神宮寺のつぶやきが聞こえてきた。
ひさかたぶりに、オンナの膣内に全力で精を吐き切った彼もまた、こときれたように栞の上に崩れ落ちた。