向日葵◇ひまわり

初話~初めての会話~

ひまわりとの初めての出会いが、衝撃的だった洸は、あれは気のせいだったのか、何か意味があるのか、気になってしょうがなかった。


ひまわりは、
寮を少し早めに出て
毎朝教室に行く前に、裏庭の向日葵の花壇に寄り、

「おはようございます!」

「おはよう!
嬢は今日も元気だね」

花壇の手伝いをするようになってから、管理しているオジサンとのやり取り。

オジサンは何故か
ひまわりのことを嬢と呼ぶようになっていた。


挨拶をすると適当なところに腰を下ろし、手に持っていた小さなビニール袋から寮にある購買で買った、メロンパンと野菜ジュースを出して食べ始めた。

向日葵の世話をするのと、朝食を此処で摂るのが日課になっていた。


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