向日葵◇ひまわり
「母さんが死んで以来かな…。」

洸が苦笑いしながら言うと

「そうか…
お前は俺を恨んでいるんだろうな…。」

親父が寂しげに微笑んで言った。


「正直、少し前まではそうだった。

でも今は、
何より大切な人が出来た今は、

親父の気持ち、母さんの想いが、少し分かる気がするんだ。」


この時初めて洸は父親の顔を見つめ話を続けた。


< 136 / 212 >

この作品をシェア

pagetop