向日葵◇ひまわり
小百合さん、スゲェ俺に気を使ってくれて、子供も作らないとか…。


俺の居場所、一生懸命作ってくれていたのに、

それが堪らなく息苦しくて、だから
弟の海(カイ)が生まれたとき、スゲェ嬉しかった。

懐いてくれたし、
可愛くて堪らなくて

海のためにも、気を使いすぎる小百合さんのためにも、
家を離れたほうがいいと思って、親父の言われるまま此処の寮に入ることにした。

まあ、別にやりたいこともなくて、考えるの面倒くさかったのもあったけどね。」


フッと笑って続けた。


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