獣な次期国王はウブな新妻を溺愛する
青空の下、鎧兜のカイルをアメリは真摯に見つめる。
カイルは、何も言わずにアメリの視線を受け止めていた。
騎士達の掛け声と剣と剣のぶつかる音だけが、見つめ合う二人の間に響く。
(やはり、無理かもしれない)
そう、アメリが思った時のことだった。
顎先に手を掛け、カイルが一気に鎧兜を剥ぎ取ったのだ。
姿を現した癖がかった金糸雀色の髪が、春の風に凪ぐ。
アメリは目を瞠った。青空の下で輝く金糸雀色を、以前見た時よりも格段に美しく感じたからだ。その神々しさに、言葉を失うほどに。
(なんて綺麗なの……)
思わず、口元が綻ぶ。そんなアメリに、カイルはいつになく深い眼差しを注ぐ。
「おい、見ろよ。あれ……」
「え? あれって、もしかしてカイル殿下か?」
唐突に鎧兜を外したカイルに、練習中の騎士達が驚いた視線を次々に浴びせる。
「すごい美形じゃないか」
「誰だ? カバに似てるって言ったやつ」
察するに、皆カイルの素顔を見たのは初めてのようだ。アメリは、カイルは一体いつから鎧兜を四六時中身に付けるようになったのだろうと、哀しい気持ちになる。
「お前ら、集中しないと伐りつけるぞ」
突然のことにざわめく騎士達を、カイルが恫喝する。鋭い碧眼の殺人的な睨みに、騎士達は皆慌てふためいてカイルから視線を外した。
「当たり前だが、中身は一緒じゃないか。おっかねえ」
カイルは、何も言わずにアメリの視線を受け止めていた。
騎士達の掛け声と剣と剣のぶつかる音だけが、見つめ合う二人の間に響く。
(やはり、無理かもしれない)
そう、アメリが思った時のことだった。
顎先に手を掛け、カイルが一気に鎧兜を剥ぎ取ったのだ。
姿を現した癖がかった金糸雀色の髪が、春の風に凪ぐ。
アメリは目を瞠った。青空の下で輝く金糸雀色を、以前見た時よりも格段に美しく感じたからだ。その神々しさに、言葉を失うほどに。
(なんて綺麗なの……)
思わず、口元が綻ぶ。そんなアメリに、カイルはいつになく深い眼差しを注ぐ。
「おい、見ろよ。あれ……」
「え? あれって、もしかしてカイル殿下か?」
唐突に鎧兜を外したカイルに、練習中の騎士達が驚いた視線を次々に浴びせる。
「すごい美形じゃないか」
「誰だ? カバに似てるって言ったやつ」
察するに、皆カイルの素顔を見たのは初めてのようだ。アメリは、カイルは一体いつから鎧兜を四六時中身に付けるようになったのだろうと、哀しい気持ちになる。
「お前ら、集中しないと伐りつけるぞ」
突然のことにざわめく騎士達を、カイルが恫喝する。鋭い碧眼の殺人的な睨みに、騎士達は皆慌てふためいてカイルから視線を外した。
「当たり前だが、中身は一緒じゃないか。おっかねえ」