~白の恋~

徒歩3分の道のりを歩く。
竜也も先にシャワーを浴びたようで、Tシャツにハーフパンツ、サンダルといったラフな格好だった。

「飯作るの?」
「うん、冷製パスタ作ろうと思ってドレッシング作ったのに麺がなかった。」
「ははっ。主役いねーじゃん!」
「暑いしついでにアイスも買おうかと思って。」

「暑いもんなー!俺と龍なんかほとんど料理なんてしないから、いつも買いに行くんだよ。」
「そうなんだ。それ、体に悪くない?彼女とかいないの?」
「彼女はいない。もう2年くらいになるかなー。」
「あんなにモテてるのに!?」
「ははっ。いや、モテるのと彼女とは違うだろ。」

「そうなんだー。・・・じゃあ今日は一緒に食べる?」
「え!?」
「いつも一緒に通勤してくれてるし、お礼!!」
「いや、それは家が一緒だし、全然いいんだけど・・・。いいの?」
「冷製パスタでよければ!」
「じゃあ、お願いしまっす!」

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