クールなサイボーグ部長の素顔
そうして、仲直りして私たちは本を読んだりしながらこれからの事を話し合った。

その日のうちに、とりあえずの生活に必要な荷物を取りに私の家に戻ると、あれこれとまとめた荷物を車に乗せて、和臣さんの家に戻り、和臣さんと暮らす事が決まった。
本格的な引越しは私の体調が安定期と言われる五ヶ月に入ったら。

親に妊娠と結婚を電話で伝え、来週末に両家顔合わせと言う段取りまでを和臣さんは夕方までに終わらせた。

私はほとんどあまり動かず座ってることが多いままに、和臣さんが動いて準備をしてしまったのだった。
仕事のデキる男はこういう時も行動が早いんだなと思った。

そして、従兄弟で専務の小池さんにも現在電話をしている。

「あぁ、結婚する事になったから。十二月には子どもも産まれる」

そう、伝えれているその向こうからは、驚きの叫び声が聞こえてきた

『はぁぁ!!付き合うかもって話からどう、カッ飛んだら結婚に子どもが産まれるって話になるんだ?!』

そうですよね、二人の間のことを知らなきゃ驚きでそうなりますよね…
なんだか、こちら側で驚かして申し訳ない気持になる。

『とりあえず、両家の顔合わせが、済んでからでいいか、家にも連れてこいよ』

そう話して、電話は切れた。

連絡やら片付けらやも済んで夕飯も二人で食べて、お布団に入るまで。
私達はそれまで以上に仲睦まじく過ごした。
穏やかに流れる時間にこの先の幸せを感じながら。
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