ー 君の落とし物は空へ続いてる ー
不意に、何かに向かってホタルが飛んで行く。



私は何故かその後を追いかけた。


「椎名!どうした?」




「分からないけど体が動くの」



私は追いかけた。



一匹のホタルをーーーー



草木の茂るよく分からない細い道。


心細い一人では歩くのも嫌な道を、先輩と歩いた。



ぎゅっ、と繋がれた手。



"大丈夫、守るよ"そう言われてる見たいで



自然と緩む頬。



< 32 / 85 >

この作品をシェア

pagetop