レヴィオルストーリー2

「かたみ?」

言葉の意味がわからないらしく、ルルアンはリルムに顔を向ける。


「えっと…、死んじゃった人が遺したモノよ。イル、それ、ママの形見だったの…?ごめんなさい…。」

リルムもしょんぼりして謝った。



「うん、もういいよ。ちゃんと戻ってきたし傷も増えてないし。」

にっこり笑ったイルに、ルルが嬉しそうにすりよった。



「そういえばどうして地下は入っちゃ駄目なんだろうなぁ」

イルに甘えるルルを見ながらどことなくギルクが呟く。


「理由も何も教えてもらってないものねっ。」

イルも不思議そうに一度地下を振り返った。



「特別な力とか、何にもなかったのに。」


ギルクとイルは同時に首を傾げた。



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