それでもあなたが大好きです。

「…蓮さん、大好きです。
ずっと大好きです。
この世で何よりも大切なんです。

他に何もいらない…だからいなくからないで」


「…ダメだ。
俺が側にいたら、小春には辛い日々が待ってる。

せっかく大雅さんの無実が証明されて嫌がらせが止んでも、俺が側にいたらまた同じ目に遭う」


「私はそれでも構わないっ」

「ダメだ」

「蓮さんがいい」

「きっとまともないいやつが現れる」

「そんな人いない！」

「俺はただ小春に幸せになってほしいんだよ！
お願いだから…お願いだから小春」




…必死だった。
今はどんなに小春を傷つけることになったとしても、それでも離れなければ小春は幸せになれない。

小春には俺なんて忘れてほしい。




ほんとは…このまま小春といたい。
ずっと側にいたい。


でもそんなワガママは許されない。
初めて会ったとき、俺が我慢できなかったせいで今こんな状況にしてしまったんだ。



だからこれ以上のワガママは許されない。