10代の病んだ魂たちへ ~イジメ復讐~
「ただいま……」
クラスメートからもいないものとされた僕だったが、家でも僕は存在しないに等しかった。
小さかった頃、僕を虐待していたお母さんは僕のもとから小学校にあがる前にいなくなっていた。
代わりに僕は顔も知らない父親の遠い親戚のおばさんに預けられた。
僕は、そのおばさんにも見放されていた。
僕は家でも一人だった。
だから、無視されること自体には慣れていた。
居場所がないことが、僕の居場所だった。
動物と戯れる時、そして、空想を絵に描いて僕の中の世界を広げる時がもっとも僕らしいと思える時間だった。
だからこそ、彼女への思いは異質なものだった。
僕は初めて、僕ではない彼女を求めたのだから。そして、彼女もまた、僕と同じ孤独を生きていた。