弟子にしてくれないと泣くかしら!
一方ルイは訳がわからないという感じでこっちを見ていた。



たしかに事情をしっていなければ、この光景は訳がわからない。



「師匠とノアは知りあいなのか……?」



この問いにどう返そうか。


返答が浮かんでは消え、浮かんでは消え……だめかしら、言い切り返しが思い付かない。



沈黙が続くなか、ニーアが強引に絶ちきった。



「ルーイ?その質問にはあとで答えるのでぇー、ちょーっと席を1回外してほしいのですよぉ?」





ニーアが、パチンと指を鳴らすとルイの足元に浮かぶ魔法陣。


「まて、どこに飛ばす気だ!」


「えっとぉー、そうそう。王都で有名のあのチョコレート。食べてみたいのですよぉー人気すぎて並ばないといけないとききますがぁ、買ってきて頂戴ねぇー。買ったら戻ってきていいですよぉー『転移』」


ニーアが言い終わると同時に魔法陣とともにルイの姿が消える。



ルイはああやっていつも飛ばされているのかしら。


ちょっと同情を覚えた。




「さて、邪魔者はいなくなりましたしぃー、次はノアの番なのですよぉー?」




「そうかしら。長い話になるから覚悟するかしら」



そして紡がれるのは、今から数百年前。



今よりもっと、魔法というものが栄えていた時代。


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