This Is Love Story
「あー、おい。悪かったって。
…俺も行く!」
走って私たちのあとを追いかけてきた佑は、昴兄の反対側から、私の肩に腕を回した。
「ちょっと、昴兄とのデートなんだけど?
…邪魔すんなバーカ。」
「佑も別に来てもいいけど…
俺は結衣の分しか払わねーよ?」
「なんでだよ、ケチ!」
そうだよ…
こうやって、三人で笑い合えることが私にとっては何よりも幸せなんだ。
今までも、これからも、
…ずっとずっと。
だから…昴兄や佑がいてくれれば、それだけで十分すぎるほど幸せなんだ。