This Is Love Story








あの時…

抱き締めてしまったのは何かの間違いで…





あの日、彼から離れた理由を忘れてはいけない。

…昴兄と佑だけは、もう裏切らないって決めたんだから。










「お嬢、ちゃんと話せたか?」








病院の入口で待ってくれていた祥さん。

祥さんの優しい笑顔に、一気に涙腺が崩壊した。









「どうしようっ…祥さん…。

私…やっぱりあの人が好き…。」







ひたすら泣きじゃくる私の横で、何も言わずにただ頭を撫でる祥さん。

どんな慰めの言葉よりも、そのあたたかい手に救われる。





ありがとう……。

今日だけで、何度も祥さんに助けられた。



感謝してるよ…。










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