This Is Love Story











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棗side







結衣ちゃんが俺たちの前から去って3ヶ月という月日が経った。

俺たちは高校を卒業と同時に、龍王からも離れた。



雄大とは今でも頻繁に顔を合わせるが、一応今はそれぞれの道を歩んでいる。









「なぁ、棗。

今日も禅来ねぇの?」







大学進学を機に一人暮らしを始めた俺の家で、雄大は缶ビールを勢いよく開ける。









「うん。

いつも声はかけてるんだけど…」






「あいつ…

またどっかで喧嘩でもしてんのか?」






「んー…そうかもね。

俺が何を言っても全然ダメなんだ。」















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