This Is Love Story
「…っていっても、暴走族のこととかよくわかんないからなぁー……」
昴兄達に直接聞くわけにもいかないし…
禅くん達と会うわけにもいかない。
そもそも、昴兄や禅くんにとっては、きっと思い出したくもない記憶だろうし…
あまりの情報量の少なさに途方に暮れる。
そんな私の肩を叩きながら、祥さんは大きくひとつ咳払いをした。
「おーい、お嬢。
族に詳しい奴ならここにいるじゃねーの。」
そう言って得意げな顔で自分の胸を叩く。
「え…?祥さん、詳しいの?
昔どこかのグループに入ってたとか?」
そんな話、聞いたことないけど。
いや、私がその手の話に疎すぎるだけかな?