This Is Love Story
「プロポーズなんてキザでナンボだろ!
…そういうお前らはどうなんだよ?」
俺たちにそう話題を振る雄大の口角は、少しだけ上がっていた。
「理想のプロポーズか…
俺は特にそんな相手もいないし、考えたことないかな。」
そう雄大の質問を上手くかわした棗に、俺も数回頷いた。
〝理想のプロポーズ〟なんて…そんなものがあれば、今これ程までに困っていない。
自分の中に理想なんてものがなければ、結衣の理想のプロポーズ像も知らない。
一生に一回のプロポーズ。
…どうすれば彼女の思い出になるのか、喜んでもらえるのかがわからない。