~白の恋人~
その後、お茶を用意した澪と龍の母親がリビングに座る。
「澪ちゃん、君達の評判は私の耳にも入って来ているよ。竜也の父と私は刑事でね。この2件先の家は竜也の実家なんだよ。」
「親父、そんな話どーでもいいだろ!澪ちゃん。こんな無愛想な男で大丈夫?」
「澪ちゃん。コイツ本当に口悪いよ!?大丈夫!?」
「確かに。澪ちゃん、息子ながら無愛想だし、口もかなり悪い。こんな男でいいのか?」
「お父さん、それ、私もさっき同じ事聞きました。」
「お前ら・・・・・・。」
「ふふっ。確かに無愛想だし、口悪いよね。」
「・・・・・・。」
「だろ!?」
「引き返すなら今だよ!」
「ふふっ。でも大事にしてくれてます。」
「・・・お前ら、俺のこと口悪いとか言うけどコイツ、初めて会った時に俺のことクソ男とか言って喧嘩売ってきたくらいだから。」
「ちょっと、龍!」
「しかも、こー見えて竜也より強いからな。」
「え!?竜兄より!?」
「嘘だろ!?」
「ははは!それくらいじゃないと、コイツの相手はできないよな!」
「ふふっ。澪ちゃん。何かあったらシメてやっていいからね。」
「ふふっ。はい、そうします。」