~白の恋人~

「そういえば昨日、俺と竜也が外から帰ってきて、竜也がそのまま1課の奴と話してたんだけどな、

先に捜査室に入った俺に、竜也、外で声掛けられて無かったかって華に聞かれて、
正直に、聞き込みに入ったカフェの店員に言い寄られてたって言ったら、
アイツ、出来ないのに、その女ぶっ飛ばす。って言っててさ。
俺、ブラック華、初めて見た。」


「あの2人、なんか本当にウザ可愛いよね。」
「ははっ。うるさいし気持ち悪いけどな。」


・・・ふぁ~。

「ははっ。お前、眠いだろ。」
「急に眠くなってきた。」

龍がフッと笑って澪にキスをする。
頭を撫でながら優しい笑顔で言う。

「おやすみ。」
「・・・おやすみ。」

澪も笑顔で言う。


((・・・幸せだな。))

2人は同じ事を思いながら眠りにつく────。


1週間後、マンションの駐車場には2台、全く同じ車が並んでいた。



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