恋心
別に会いたいとか、不倫したいとかそんなんじゃなく、ただただ愛が欲しかった。


かわいいねとか、そんなん言われたかっただけなんだ。



いろんな人がいた。



いろんな人が。


若い人もいれば、いきなりわいせつ目的もいた。


やっぱりみんなおとこなんてさ、そんなもんなんだって思わされた瞬間だった。



お酒が好きなわたしは、酒を飲むと泣く。

タチが悪い。そんなジャンル。



でも気にしない。お酒が飲みたい。
だって飲めばふわふわと、理想の夢見た王子様そんな彼が迎えに来て、わたしを抱き上げるの。


「泣かないで、僕がいるから」




そんなこと言われちゃったら女はみんなまずときめきとやらに陥るんだろう。



わたしを例外にして。





なにげなく酔ったまま始めた出会い系サイトと言わざるを得ないアプリ。


顔は見えない、アニメの顔で会話ができるなんてまるでわたしにとって素晴らしいものじゃないか。



わたしはピンクが好きなんだ。



みんなにはピンクよりも青とか、みどりと言われるけど、
わたしはピンクが好き。




ロングヘアーのピンク色の髪。大人っぽい美しい二次元の世界。









出会ってしまった。




彼に。




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