きえない名。~未来のぼくらへ~

その後、お詫びとして数年にわたって

月々お金が送られてきた。

父は初めは返していたが、

返す度に次の月に倍になって送られてきた。

それからは、

父は通帳にそのお金を貯め、

運転手が出所するときに渡した。


これは私たちが使うお金ではない。君たちのお金だ。

と言い、渡したそうです。

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