* KING+1 *

sentir

3人がいる部屋に行くんだけど、非常に気不味い私がいて 顔を見る事なんて無理…。


「もう杏 何朝からおとなしくなっちゃってるの?頭は大丈夫なのね?喉は 水を…」


「ほら水なら これを飲んでおけ。杏は朝は寝惚けてる事が多いし、頭働かないのはいつもの事だ。」


「いやだいやだ。凱人って 何気に杏の理解者振るとか…やな男───。」


「お前に言われたくない。これ、こんなもん あからさまに付けてるとか、あざといにも程があるだろ?」


「これか。これ圭の仕業?本人全く気付いてないとか、天然か?」


「ああ。恐ろしく天然だ。しかも際どく超天然…何かやる前におかしな事になり自爆とか、あり得ない事態になる。

あっ…敵に教えてしまうとか、ペースまで乱される有り様だ。あり得ないけどお前にも わかるはずだ。」


あのあの?何ですか?私には会話に入れないバリヤ的な───。大人の会話?


「あの~私、邪魔みたいなんで帰りますね。何だかすごくお取り込み中に 失礼します。」


ペコペコと頭を下げ エグゼクティブルームを余り堪能する事もなく、部屋を後にした。

久しぶりに自分のアパートに戻る事になり、あれ?どうしてこんなにスムーズ?って思ったけれど…

飲み過ぎの二日酔いの頭では、思考能力も低下しているせいか、色々なややこしそうな事はシャットアウトして、自宅に向かうべき 駅に向かった。


< 35 / 96 >

この作品をシェア

pagetop