いつまでも君と
それからはもう呆然と立ち尽くす毎日だった。

何をしても楽しくない。
友達の話が頭に入ってこない。
好きな美術の授業も嫌いな社会の授業ももうどうでもよくなっていた。


体育の授業がある日は学校にも行かず、家にこもりっきりになってしまった。

「もう、いっそ…」

そう思ってカッターナイフを手首に当てたこともあった。
でも、そこまでの勇気はなかった。

意気地なし、どうせもうすぐ死ぬのに…


そんな負の感情ばかりが頭の中でグルグルと巡った。


たまにくる心臓の痛みに怯えながら私のなんでもなかった毎日は、とんでもなく変わってしまった。
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