メールチェッカー 【1】

「それもわかるんだけどねー。

まあ、女は嫉妬の生き物だから」

「へえ。じゃあ萌香も嫉妬するの？」

「うーん、あたしはあんまりしないかな」

「彼氏が飲み会とかで遅くなっても平気？」

「そうだね。っていうか、疑う時点であたしの中では既に終わりだからさ」


葉子とは正反対の萌香。

サバサバしたところも関口好みで、彼女がいなければ即告白しているだろうと思うと、言葉にできないほどもどかしかった。


「萌香、彼氏は？」

「いないよー。いたらこんなところに来てないわよ、関口クンじゃあるまいし！」

「……なんだよ、オレだって彼女を本気で好きだったらここに来てないっつーの」

「へえ。じゃあ彼女と別れる気なわけ？」

「ああ、別れたいよ。息苦しい。萌香ともっと早く出会ってたらなあ」

「何ソレ、古くさいセリフ！

でも……まあ彼女と別れることが確定ならつき合ってみてもいいかな。

あたし結構関口くんタイプ好きだし」