Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
閉じていた目を開けると、見知らぬ天井が視界に入った。

――ここは、どこだろうか…?

少なくとも敬子の家ではないよね…?

そう思ったのと同時に、自分がふとんに包まれていることに気づいた。

「――えっ!?」

ガバッと起きあがると、わたしはベッドのうえにいた。

周りを見回すと、そこはモノトーンで統一されたシンプルな部屋だった。

「ここ、どこ…?」

自分の服装を確認すると、昨日のリクルートスーツのままだった。

しまった、スーツがしわだらけだ。

いや、そんなことよりもまずは自分がどこにいるかの確認をしなければ…。

ベッドを抜け出すと、ドアの方へと歩み寄った。

コンコンとたたいたけれど、特に返事はなかった。
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