Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
「えっ…!?」

わたしの聞き間違いだろうか?

「君が使っている部屋を母さんの寝る場所にして、君は俺の部屋で一緒に寝る…それでいいんじゃないか?」

…聞き間違いではなかった。

「た、忠政さんはそれでいいんですか?」

わたしが聞き返したら、
「それしか他がないだろ」
と、言い返されたのだった。

「そうと決まったら、早く準備するぞ」

返事をさせる時間はないと言わんばかりにわたしの自室へと足を向かわせた村雨さんに、
「あっ、待ってください…」

わたしは彼の後を追った。

簡単に掃除を済ませて、大急ぎで部屋からわたしの私物を村雨さんの部屋に全て移した。

それらが全て終わった頃、お母様が風呂からあがった。

やれやれ、何とかなった…。
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