それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「お昼にね!あ、昼休みには健もここへ食べにくるよー」


「本当ですか!?」



健ちゃんがくると聞いて、思わず嬉しくなってしまう。

見知らぬ環境なので、知っている人が来るのはやっぱりうれしい。



「毎日お昼にねー。ひとりだったり、仕事仲間とかそのご家族とも来たりするけどね」



灯ちゃんがにこにこ話してるのを見るとラブラブなんだなぁって思う。

彼女の店に毎日通うなんてベタボレ。

都合のいい話だけど、自分が傷つけた相手にはやっぱり幸せになっていてもらいたい。
だから健ちゃんが幸せだとあたしも嬉しくなる。

健ちゃんは彼女のこと絶対に裏切らない人だから。
灯ちゃんも幸せなんだと思う。

あたしも信じあえる人がほしいと。
2人を見てると思う。



「どっちが美味しいか亜実ちゃんに決めてもらう!それで決着だー!よーし、腕によりをかけて作るぞ!」



お客さんに作る料理を作っているときより、気合いが入っている灯ちゃん。
お互い料理を仕事にしてるぶん、いいライバルでもあるんだろう。

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