この世界で君にこいする
人生最悪
桜が舞い散る暖かい春の季節



私、雪村アリサは今日、受験に落ちた.......




理由は分かっている。

小学校までは結構勉強ができていたほうだった。

だけど、中学でモデルのスカウトをされた、めったに無いチャンスだと思いやってみることにした。



モデルのお仕事は凄く楽しかった。

それに夢中で勉強を全然していなかった。


3年で受験生になって勉強を少しずつやるようになったが、授業にも全くついていけなくなった。




そして、今に至る.......





成績は一方に上がらず、勉強に厳しい父からモデルの仕事もやめるようにと言われた。




大好きなモデルの仕事もやめさせられて、受験にも失敗した…


もう、終わった.......





いや、まて…!!

まだ終わっていないっ!!



私立の方がまだ残っている。

適当に選んだから受かっているかは分からないけど、のこる道はそれしかない!!



発表は明日だ……




「アリサっっ!!!」



「い、一夏……」



後ろを振り返ると友達の橘一夏(タチバナ イチカ)が立っていた。



「私受かったよ!アリサはどうだった?」





「……落ちちゃった……アハハッごめんね、一緒に行こうって約束したのに」





「アリサ……だ、大丈夫だよ!!学校は違ってもずっと友達でしょ?」




「ありがとう、また連絡するね」




私はその場を走って逃げた。




一夏、受かったんだ……

でも、そんなの関係ない。




私がモデルでだったからあっちから近付いてきたんだ……

みんな、そうだ



本当の友達なんてできたことない。





はぁ……家に帰ろう






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